心を開いて、誠実に自分に向き合ってくれた人たちのことは、たとえそれが短い時間だったとしても覚えている。
何年も経ってその頃と似た状況になった時、その頃自分のそばにいてくれた人からたくさんのことを学んでいたことに今更気づき、それを糧にして現在の状況を乗り越えている。
なんでも話せる関係とか、どれだけ長く付き合うとか、そんなの関係ない。
今、この瞬間の誠実な心のつながりの一つ一つが、私の人生を豊かにする。
何度も引っ越して気づいたのは、日本でも海外でも、’この場所’で’この仲間’と’この時間”を過ごすことはいつだって”ここでしかできないこと”だということ。
お利口さんぶって、どうせ期間限定だからと一歩踏み出すことを諦めるのはもったいない。
逆に、期間限定だから何か学ばなければと躍起になるのも心が枯れる。
どこでだって自分の人生を生きてやるんだ、普通の感覚で生活してやるんだと思って、心を開いて五感を澄ませて生きていたい。
私の心の中には、複数の友人たちが住んでいる。現実にはもう会うことはなくても、私は何かあると友人たちを想い、友人たちなら今の自分の状況に対してなんと言うだろうか、どう行動するだろうかと問うてみる。
年上の友人たちの中には、もうこの世にいない人もいる。もしかしたら、人生の終末を送っている人もいるかもしれない。
友人たちは知っているだろうか。私は未だ彼らを想っていることを。
そしてそれは、私もまたいつか衰え人生の終末を迎えた時に、私も誰かの心の中で生きているのかもしれないというかすかな希望になっていることを。
全ての巡り合わせに感謝して。
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