No Worries :⁠-⁠)

もっぱら心の掃き溜め、時々雑記。

開けた窓の訪問者たち

イギリスの家の窓には網戸がない。

東南アジア(マレーシアだったかな)に住んだことのあるイギリス人が、窓に網戸がついていてびっくりしたよ〜!なんて言ってたけど、お互い様である。

 

窓から入ってくるのは、小さな害のない羽のある虫、大きめのハエ、たまにミツバチ。

タンポポの綿毛やホコリ、まれに鳥の抜け羽も。

網戸がない窓は開放感があるけれど、網戸は実にいろいろな侵入者を防いでくれていたのである。

 

侵入者も多いので、そいつを捕食するクモも部屋の角々にそれぞれの居場所を見つけて居座っている。

私はこいつ達を絵本に出てくるクモの名前をとってEricと呼んでいる。こちらはクモはとても身近な存在なので、絵本の題材にもよくなっているようだ。

 

私は肉感のある虫は怖いのだけど、我が家のEricは体が小さくて、細くて長い脚でいかにも華奢な印象。

益虫だからまあいいかと、小さめのは黙認して大きいのは紙や棒に乗せて外にさよならしていた。

絵本効果のおかげで、こっそりと愛情すら感じていたのだけど…。

 

このブログにEricのことを書こうと英国のクモ事情を調べていたら、なんと英国では近年、寒くなっていく秋口に毒Ericもとい、毒グモが家に侵入して刺され入院する事態が起こっていると知って驚いた。カガリグモ属の毒Eric、死ぬほどではないが毒性強く、刺され事例は家の中のほか、ガーデンセンターやパブの芝生エリア、公園と日常生活場面で発生しているという。

 

我が家のEricに害はないけれど、開けっぱなしの窓が虫が入り込む原因なのは間違いなし、家の中の虫を放置し過ぎて増えても困るので、Eric達も少しお暇してもらわないとと思い始めたのだった。

 

追記:英名はfalse widow spider 。1980年代にバナナにくっついて入ってきた外来種で、温暖化と共に英国内で生息範囲を拡大している。攻撃的な性格ではなく、たまたま人が触れてしまったり払おうとして噛まれることがある。ニュースになっているのは刺されたことによる反応が非常に深刻なケースだが、通常は症状は長く続かないとのこと。日本で問題になったセアカゴケグモやマダニのような感じだろうか。

日本の翻訳サイトでは恐ろしい事件のように扱っていて、怖がりな私は気持ちが慌ててしまったが、きちんとした現地のサイトで確かな情報を得るのは大切だなという学びになった。

 

追記2 開けた窓の訪問者たちといえば、腰高の窓を10センチくらい開けていると、お近所の飼いネコも入ってくる。こちらの飼いネコたちは気ままに外をパトロールしていて、相手になってくれるお家はよく知って、とっても愛想が良いのだ。にゃーお。